もう少し、お祭りの話に付き合ってください。
現在のお祭りではずいぶん見えにくくなってしましましたが、本来祭礼は次のような
要素で構成されています。
①禊ぎ→②神迎え→③神祭り→④神送り→⑤直会(なおらい)
飛島三地区のお祭りに参加して、この構成がしっかり守られているなと感じました。
中でも興味深く感じたのが、中村の小物忌神社祭礼に登場する「おこさま」です。
「おこさま」とは、写真の鉾状のものですが、上部にある布がもぐるぐる巻きに
なったなかには小物忌神社のご神体がおさめられています(氏子でも見ることは
できません)。
「おこさま」は集落に迎えられ行列ととも巡行しながら各家を祝福して回ります。
集落境の何カ所では、 「大漁祈願、家内安全、それーっ!」といったかけ声とと
もに氏子たちが「おこさま」を囃(はや)す場面があります。
上の構成の、「③神祭り」に相当するところです。
これは、集落に迎えられた神霊を氏子たちが声や動作によって囃して霊威を高め
る作法のひとつです。
神道や民俗学でいうところの「魂振り」(たまふり)です。
「おこさま」が小物忌神社にお帰りになる際、境内を走り回ったり、拝殿の板間
でを皆で跳ねたりする所作がありましたが、これも同じ意味があると思います。
一連のお祭りは、厳粛に、また楽しみや笑いを伴って行われていました。
とってもいいお祭りでした。
飛島の文化、懐が深いですね。

